洗う間隔を空けると頭皮や髪の毛の健康を維持しやすい場合があります。毎日髪の毛を洗うメリット・デメリット、毎日洗わないメリット・デメリットを知ることで、頭皮や髪の毛を美しく、健やかに保てるでしょう。
毎日髪の毛を洗わないほうが、頭皮や髪の毛をきれいに維持できる人もいます。実は毎日髪の毛を洗うことはよいことばかりではありません。一人ひとりに合った洗髪間隔やその特徴、メリット・デメリットについて本記事で解説します。
髪の毛を毎日洗わないメリット
実は毎日洗わないことによるメリットがいくつか存在します。毎日洗わないとにおいやかゆみなどが悪化しそうですが、適切な間隔を守れば健康な頭皮を手に入れられる場合もあり、一概に毎日洗うのが正しいとはいえません。洗う間隔を空けると得られるメリットについて解説します。
頭皮への負担が軽減される
頭皮が乾燥している人は、シャンプーの洗浄成分で頭皮に負担を掛けている可能性があるため、洗う間隔を空けるとその負担を軽減できるでしょう。フケが出たり、頭皮がカサついていたりする場合、頭皮が乾燥している可能性があります。そのため、毎日髪の毛を洗うと過度に皮脂が落ちてしまい、結果頭皮トラブルにつながってしまうのです。毎日洗わないことで適度に皮脂をキープできるため、頭皮環境の改善が見込めます。
髪の毛のうるおいがキープされやすくなる
髪の毛のうるおいを維持しやすく、パサつきにくい髪の毛を手に入れられるでしょう。毎日洗浄成分の入ったシャンプーを使用すると、髪の毛に必要なうるおいが失われてしまい、乾燥の原因につながります。また、ドライヤーの熱も髪の毛のうるおいを奪う1つの要因です。ドライヤーで熱を与えると、目に見えないキューティクルが傷つき髪の毛がダメージを受けます。これらのダメージを受ける回数が減ると、髪の毛のうるおいをキープできるのです。
ヘアケアにかかるコストを削減できる
ヘアケア用品の使用回数が減少すると、費用面でのコストカットが期待できるでしょう。シャンプー以外にコンディショナーやアウトバストリートメント、人によってはスカルプ系の商品を使用する場合もあります。さらに長髪の場合、一度に使用するヘアケア用品の量も多いため、短髪の人よりもコストがかかりやすい側面もあります。つまり、毎日髪の毛を洗わないと、使用するヘアケア用品の量が減少し、コストカットにつながるのです。
髪の毛を毎日洗わないデメリット
髪の毛を洗う間隔を空けると、きれいな頭皮や髪の毛をキープしやすいなどのメリットがありますが、その反面デメリットも存在します。頭皮の状態によってはべたつきや毛穴の詰まりが起こり、かゆみやにおいなどのトラブルにつながる場合もあるのです。髪の毛を洗う間隔が空くと、どのようなデメリットが出現するのか解説します。
髪の毛がべたつく
頭皮の状態によっては、毎日洗わないとべたつきを感じてしまうでしょう。皮脂が出やすい人は、洗う間隔が開くと必要以上に皮脂が頭皮に残留し、べたつきの原因につながります。また、ワックスなどのスタイリング剤を使用した際に洗わないと、べたつきや汚れが付着しやすく外観を損なう場合もあります。そのため、皮脂が多い人やワックスなどを使用した日は、毎日洗うほうがサラサラな髪の毛を維持しやすいでしょう。
頭皮に汚れが溜まり雑菌が繁殖しやすくなる
髪の毛を洗う間隔が空くと、皮脂や汚れが溜まり、雑菌が増殖する頭皮に変化してしまいます。頭皮の皮脂量が多い人は毛穴詰まりを起こしたり、ほこりなどの汚れが付着したりしやすい状態です。雑菌は皮脂をエサに繁殖し、増加した雑菌がにおいやかゆみを引き起こす原因につながってしまいます。また、雑菌の繁殖によりフケが出ることもあるため、トラブルを防ぐために皮脂が出やすい人は毎日髪の毛を洗ったほうがよいでしょう。
皮脂や角質により毛穴が詰まる
髪の毛を洗う間隔が開くと毛穴が詰まり、かゆみやニキビなどのトラブルを引き起こす可能性があります。頭皮の毛穴が詰まる原因には、余分な皮脂を洗い流さない、汗や汚れをきちんと落としていない、などが挙げられます。この状態のままでいると、毛穴に皮脂や汚れが詰まり、かゆみやにおい、頭皮ニキビなどのトラブルにつながりかねません。そのため、汗をかいた日や皮脂の分泌量が多い方は、毎日頭皮を清潔に保つ必要があります。
髪の毛を毎日洗うメリット
髪の毛を毎日洗う意味については深く考えず、毎日のルーティンとして洗っている人も多いでしょう。毎日髪の毛を洗うメリットには、きれいな頭皮の状態をキープしたり、においを防いだりすることが挙げられますが、髪の毛を洗う行為はリフレッシュにもつながります。ここでは、毎日髪の毛を洗うメリットについて解説します。
頭皮を清潔に保てる
毎日髪の毛を洗えば、きれいな頭皮を維持できるでしょう。頭皮は余分な皮脂や汚れなどにより毛穴が詰まり、その結果、においやかゆみ、ニキビなどのトラブルを引き起こします。毎日髪の毛を洗うことで不必要な皮脂や汚れも落とされ、清潔な状態を保てます。また、清潔な頭皮をキープすると抜け毛予防にもつながるため、抜け毛予防を考えている人も毎日髪の毛を洗うほうが適している場合もあるでしょう。
頭皮の嫌なにおいを防ぐ
毎日髪を洗うと、頭皮のにおいを防げます。頭皮に残った余分な皮脂は時間が経つと酸化し、嫌なにおいを発してしまいます。毎日のシャンプーで余分な皮脂を取り除くことがにおい予防には欠かせません。また、皮脂以外にも頭皮に汚れが残っていると雑菌が繁殖します。この雑菌も嫌なにおいを発生させる要因です。頭皮のにおいは自分で気づかない場合もあるため、毎日髪の毛を洗い、嫌なにおいの原因を取り除きましょう。
気分のリフレッシュにつながる
毎日髪の毛を洗うことで気持ちがスッキリとし、リフレッシュ効果を得られます。髪の毛を洗う行為は汚れを落とすだけでなく、気持ちもサッパリさせてくれます。その日の気分に合わせてシャンプーの使い心地や香りを変えてみるのもおすすめです。また、ヘッドスパブラシなどを併用すれば、汚れを落とすだけでなく頭皮のコリもほぐせます。自分に合ったお気に入りのシャンプーやグッズがあると、さらなる気分転換が期待できるでしょう。
髪の毛を毎日洗うデメリット
毎日髪の毛を洗うときれいな髪の毛や頭皮をキープできたり、リフレッシュできたりしますが、人によっては毎日髪の毛を洗うことでかゆみなどが出る人もいます。乾燥肌の人や、カラーやパーマで髪の毛のダメージが強い人はとくにトラブルを感じやすいでしょう。毎日髪の毛を洗うと起きるデメリットにはどのようなものがあるのか、くわしく解説します。
頭皮の皮脂を落としすぎてしまう
毎日髪の毛を洗うと皮脂を落としすぎてしまい、トラブルを起こす可能性があるのです。頭皮が乾燥気味の人や空気が乾燥している冬場に毎日髪の毛を洗うと、頭皮の乾燥を促進させかねません。頭皮が乾燥すると、フケの原因である古い角質が剥がれ落ち外観を損ないます。また、乾燥によりかゆみを感じることもあります。そのため、頭皮が乾燥しやすい人や冬場は、毎日髪の毛を洗わないほうが頭皮にダメージを受けにくいといえるでしょう。
摩擦により髪の毛にダメージがかかる
髪の毛を洗うことで髪同士に摩擦が起き、ダメージの原因につながります。カラーやパーマ以外にも、シャンプーも髪の毛が傷む原因の1つとして挙げられます。シャンプーする際髪の毛同士をこすり合わせて洗うと、髪の毛のキューティクルが剥がれ落ち、健康な髪の毛に必要な栄養やうるおいも同時に流されてしまうのです。栄養やうるおいが流されると、髪の毛の乾燥やパサつきにつながります。ハイダメージ毛の人は注意が必要です。
髪の毛を毎日洗わなくてもよい人
頭皮が乾燥気味の人は髪の毛を洗う間隔を空けてもよいでしょう。毎日洗うと必要な皮脂まで洗い流してしまい、乾燥を促進させる可能性があります。また、空気が乾燥する冬場も同様です。健康な髪の毛に必要なうるおいなどが流れてしまうため、カラーやパーマなどで髪の毛のダメージが強い人も毎日洗わないほうがよいといえるでしょう。
髪の毛を毎日洗ったほうがよい人
頭皮の皮脂が出やすい人やスポーツ後などは、毎日髪の毛を洗ったほうがよいでしょう。頭皮に余分な皮脂を残すことで、かゆみなどのトラブルを起こしてしまうからです。また、毛穴に汚れが詰まりニキビができたり、べたつきにより外観を損なったりする可能性があるため、ワックスなどを使用した日も洗ったほうがよいといえます。
まとめ
髪の毛を洗う間隔は、自分の頭皮や髪の毛を知ることから始めましょう。人によっては数日置きに洗ったほうがよい場合もあります。頭皮や空気が乾燥している日は洗わない、汗をかいた日はしっかり洗うなど、自分の頭皮や髪の毛の状態を考慮することが、美しい頭皮と髪の毛を育む一歩へとつながるのです。