私たちの髪の毛は本来、つやがある状態です。しかし、カラーリングや熱ダメージ、摩擦などさまざまな要因からつやが失われてしまうこともあるでしょう。今回は髪の毛のつやを取り戻したい方に向けて、つやが出ない原因や対処法を解説します。
髪の毛につやが出ない理由
私たちの髪の毛は本来、つやがある状態です。しかし、カラーリングや熱ダメージ、摩擦などさまざまな要因からつやが失われてしまうこともあるでしょう。今回は髪の毛のつやを取り戻したい方に向けて、つやが出ない原因や対処法を解説します。
キューティクルにダメージを受けている
髪の毛や方法を調べると、真っ先に出てくるのが「キューティクル」です。キューティクルは髪の毛の一番外側にある層で、キューティクルが光を反射することでつやとなって現れています。
しかし、過度なブラッシングやシャンプーによる物理的な刺激が原因で、キューティクルが傷んでいると髪の毛のつやが徐々に失われていきます。なお、キューティクルは髪1本につき、6枚から8枚程度あるといわれていますが、これが少なくなるとつやがなくなるだけでなく、切れ毛や枝毛などのトラブルにもつながるのです。あらゆる髪の悩みを解消するためにキューティクルを守る必要があるでしょう。
加齢により髪質が変化している
年齢を重ねると髪のうるおいを保つセラミドや皮脂が少なくなるため、どうしても髪のつやが失われていきます。また、加齢により髪に細かいうねりが出てきたり、チリチリとした状態になったりする方もいるでしょう。
これらは髪に潤いがなくなり、頭皮が薄くなってしまうことが原因として挙げられます。これまで頭皮や髪の毛のケアをしていなかった方も、年齢による髪の悩みが出てくると、新たにケアをする必要があるでしょう。
髪の毛がうねって光が均一に反射しない
髪のつやは、キューティクルが光に反射することで見られるものです。しかし、さまざまな原因から髪の毛がうねっていると、光が均一に反射しない方からつやが出にくくなります。髪のうねりの原因としては、主に下記が挙げられます。
・女性ホルモンの減少
・頭皮の汚れ
・髪のダメージ
・くせ毛
・加齢による髪の水分保持力低下
・加齢による頭皮の毛穴の歪み、など
これらのトラブルを一つひとつ解消してあげることで、髪のうねりを抑え、髪本来のつやを取り戻せるでしょう。
髪の毛につやを出すポイント
ここからは髪の毛につやを出すポイントを紹介します。髪の毛のつやはすぐに出てくるものでなく、毎日丁寧に髪の毛をケアしてあげることで少しずつ取り戻せます。今回紹介する5つのポイントの中で、自分ができることから始めてみましょう。
ブラッシングをする
すぐに始められるケア方法としてブラッシングがあります。過度なブラッシングはキューティクルを傷つける原因になりますが、髪の状態を見ながらブラッシングを行うと、キューティクルを整えつやを復活させられる可能性が高まります。
なお、ブラッシングを行う際は、髪の状態に合わせてアイテムの選択がおすすめです。たとえば、乾いている髪は豚毛のブラシを使用する、髪が濡れているときは、比較的目が荒いコームを使用するなどといった使い分けが必要です。
また、ブラッシングは毛先だけを行うのではなく、毛先から根元まで少しずつほぐしていくイメージで行いましょう。一度に根元から毛先まで解きほぐそうとすると、切れ毛や抜け毛の原因になりかねません。また、ブラッシングは朝のヘアスタイルを整えるタイミングと、髪の毛を洗う前のタイミングで行いましょう。
枝毛をカットしてもらう
髪の毛に枝毛があると、髪のつやが失われたりボサボサの印象を与えてしまいます。その場合は美容院で枝毛をカットしてもらうのもおすすめです。枝毛のカットのみであれば、ロングヘアを目指している方や、現在のヘアスタイルを維持したい方でも行えます。
特に、ロングヘアの場合はなかなか美容院に行く機会が少ないことから、枝毛が目立つ傾向にあります。トリートメントと枝毛カットのために美容院を訪れてみるのも良いでしょう。
正しい髪の毛の乾かし方をする
髪の毛の乾かし方が悪く、熱ダメージを与えていると髪のつやは失われます。そのため髪の毛を乾かす際はタオルドライを十分に行ってから、ドライヤーでまんべんなく乾かしていきましょう。なお、髪の毛を乾かす際はブラッシングして髪の絡まりをほぐしてから、乾かすのがおすすめです。
また、髪を乾かす前に洗い流さないタイプのトリートメントを含ませてから乾かすと、熱ダメージから髪の毛を守れます。
髪の毛を乾かす際は「面倒」と感じ、何かをしながらドライヤーを当てている方もいるかもしれません。しかし、ドライヤーを持つ反対の手で、髪の毛を持ち上げながら、根元から丁寧に乾かすことで、髪のつやを守り生乾きを防げます。美髪を守るためにドライヤーは丁寧に行いましょう。
つやの出やすいスタイリングにする
ヘアオイルやワックスを使用すると、ウェット感のあるスタイリングになりつやが出やすくなります。スタイリング剤を使用することでパサつきがある髪の毛にまとまりが出るため、すぐに試せる方法としておすすめです。
なお、スタイリング剤をつける際は、髪を洗う際に丁寧に洗い流すことも忘れずに行いましょう。スタイリング剤が髪の毛に残ってしまうと、毛穴の詰まりや髪の汚れによるダメージの蓄積が起こってしまいます。
つやの出やすいカラーリングをする
カラーリングを楽しみたい方は、つやが出やすいカラーを選ぶのもおすすめです。具体的には赤みのある色合いはつや感が出やすいといわれています。赤色やピンク、紫などが代表的なカラーです。
なお、ブラウンカラーでも暖色に当たる色が含まれているものはつやが出やすくなります。美容院でカラーリングする際は、つやを気にしてカラー選びをするのも良いでしょう。
髪の毛のつやを守るための注意点
髪の毛のつやは誰もが元々、持つものですが、年齢を重ねたりケアが十分でなければ、だんだんと失われていきます。ここでは、髪の毛のつやを守るために知っておきたい4つの注意点と対策法を紹介します。日々のケアはもちろん、ダメージから髪の毛を守る工夫も欠かせません。
髪の毛が濡れたまま放置しない
髪の毛を洗った後は必ずタオルドライとドライヤーを使って乾かしましょう。私たちの髪の毛は繊細なため、濡れたまま放置したり寝てしまったりするとキューティクルがはがれやすくなります。
髪が濡れたまま寝てしまうと、枕やシーツで髪が擦れてキューティクルがはがれてしまい、つやが失われる原因になります。髪を洗った後は必ず乾かしてからベッドに入りましょう。
髪の毛が濡れたままアイロンをかけない
髪の癖が気になる場合、アイロンをかけることがあるでしょう。しかし、髪の毛が濡れたままアイロンをかけるとキューティクルが傷むため、必ず乾かしてからアイロンを行いましょう。
特に、朝シャンプーをしてからヘアスタイルを整えている方の場合、髪の毛を半乾きの状態にしてアイロンで乾かしていることもあるでしょう。しかし、髪のダメージを考えると、根元までしっかりと乾かしてからヒートプロテクト剤を使ってアイロンを使っていく方法がおすすめです。毎日使うアイロンだからこそ、髪の毛を守りながら使用しましょう。
ヘアカラーはケミカルダメージを与える
頻繁にカラーリングを行っている方も、髪のつやがなくなっている傾向があります。ヘアカラーをすると髪の表面にあるコーティングの成分が取れてしまいます。そのため、ヘアカラーを行うとつやがなくなってしまうのです。
また、ヘアカラーでキューティクルが乱れてしまうことから、髪のハリやコシまでなくなってしまいます。ヘアカラーを行う際は、サロンでトリートメントとあわせて施術を受けたり、セルフカラーの場合は髪のケアもあわせて行ったりと工夫が必要です。
髪の毛も紫外線ケアをする
普段降り注いでいる紫外線も、私たちの髪内部の水分を奪ってしまうため予防が必要です。紫外線と聞くと、肌に悪い影響を与えるイメージが強くありますが、髪の毛も同様です。髪の毛も日焼けをして乾燥すると健康な髪が作りにくくなり、パサパサでつやのない状態になってしまいます。紫外線を多く浴びた日はUVケアや保湿を積極的に行いましょう。
また、特に紫外線が強い夏場は帽子をかぶったり、UV対策ができるオイルやトリートメントを使用したりする方法も試しましょう。
まとめ
髪のつやはどのようなヘアスタイルでも綺麗で明るい印象を与えます。そのため、日ごろから丁寧にケアを行い、髪のつやを守りたいものです。しかし、熱ダメージやケミカルダメージなど髪の毛のつやが失われるきっかけは多くあります。
髪の毛を丁寧に乾かしたり、ダメージを受けた後は保湿を行ったりとケアをしながら、髪のつやを守りましょう。