髪のうねりに悩んでいる方は少なくありません。朝にしっかりスタイリングしても、時間が経つと髪がうねってしまい、思い通りのヘアスタイルが維持できないという経験をお持ちの方も多いでしょう。髪のうねりは見た目の印象を大きく左右するだけでなく、毎日のヘアケアやスタイリングに余計な時間を費やす原因にもなります。
この記事では、髪がうねる根本的な原因をわかりやすく解説し、日常生活で実践できる効果的な対策方法をご紹介します。自分の髪質に合った適切なケア方法を選べるようになり、理想的な髪を実現する参考にしてください。
なぜ?髪がうねる原因とは

髪のうねりには複数の原因があり、それぞれが絡み合っていることが多いものです。まずは自分の髪がうねる原因を把握することが、効果的な対策への第一歩となります。
ここでは髪がうねる主な原因について、それぞれ詳しく見ていきましょう。
ダメージによるキューティクルの乱れ
髪の表面を覆うキューティクルは、うろこのように重なり合って髪の内部を保護しています。ヘアカラーやパーマ、紫外線などによってこの層がダメージを受けると、配列が乱れて髪の内部のタンパク質や水分が流出しやすくなります。
ダメージを受けた髪は水分を保つ力が弱くなるため、湿気の影響を受けやすくなります。髪の一部分が水分を吸いすぎると、その部分だけが膨らんで形が変わり、うねりが生じてしまうのです。また、キューティクルが乱れた状態では髪の表面がザラザラになり、絡まりやすく扱いにくい髪質になってしまいます。
頭皮環境の乱れ
髪は頭皮の毛穴から生えてくるため、頭皮の状態が髪質に直接影響します。頭皮に余分な皮脂や汚れがたまると、毛穴が詰まって本来の丸い形を保てなくなり、ゆがんだ毛穴から生えてくる髪は成長する過程でねじれが生じ、うねりの原因となります。
また、頭皮の血の巡りが悪いと毛根に栄養が届きにくくなり、健康な髪が育ちにくい環境になります。ストレスや睡眠不足、偏った食生活なども頭皮環境を悪化させ、頭皮の新陳代謝が低下すると頭皮の乾燥や皮脂の出すぎを引き起こし、髪のうねりを悪化させる可能性があります。
加齢による変化
年齢を重ねると、毛根の働きが徐々に低下し、髪の内部を構成するタンパク質の並び方が不均一になりやすくなります。若い頃はまっすぐだった髪が、年齢とともにうねるようになるのはこのためです。また、髪の内部の油分も減少するため、髪が乾燥しやすくなり、水分バランスが崩れてうねりが強調されます。
また、頭皮も加齢の影響を受けて弾力やハリが失われていきます。頭皮がたるむと毛穴の向きが変わり、そこから生えてくる髪の方向も変わってうねりが生じやすくなるのです。女性の場合はホルモンバランスの変化も髪質に影響し、特に更年期前後では髪が細くなったりうねりが強くなったりする傾向があります。
生まれつきの髪質
遺伝によって、生まれつき髪がうねりやすい体質の方もいます。髪の内部には、髪の主成分であるケラチンという成分が規則正しく並んでおり、この並び方が遺伝によって決まります。生まれつきうねりやすい髪質の方は、このケラチンの並びが左右対称でなかったり、髪の断面が楕円形だったりすることが多く、これがうねりやくせ毛として現れます。
また、生まれつき毛穴が曲がっていたり斜めに傾いていたりすると、そこから生えてくる髪も曲がって成長するためうねりが生じやすくなります。生まれつきの髪質を完全に変えることは難しいものの、適切なヘアケアやスタイリングによってうねりを軽減し、扱いやすい状態に整えることは十分に可能です。
髪のうねり対策4選!

髪のうねりの原因を理解したら、次は具体的な対策を実践していきましょう。ここでは日常生活で取り入れやすく、効果的なうねり対策を4つご紹介します。
これらの方法を組み合わせて続けることで、髪のうねりを改善し、理想的な髪質へと近づけるでしょう。
①.シャンプー・トリートメントを見直す
毎日使うシャンプーとトリートメントは、髪の状態に最も直接的な影響を与えます。うねりが気になる方は、まず日常的に使っているヘアケア製品を見直すことから始めてみましょう。適切なシャンプーとトリートメントを選ぶことで、髪の内部環境を整え、うねりにくい髪質へと導くことができます。
アミノ酸系シャンプーでやさしく洗う
シャンプー選びで最も大切なのは、洗浄成分の種類です。洗浄力が強すぎるシャンプーは髪や頭皮に必要な油分まで取り除いてしまうことがあります。アミノ酸系シャンプーは、髪や頭皮に近い弱酸性で、やさしい洗浄力が特徴です。必要な油分を残しながら汚れだけを落とすため、髪のダメージを最小限に抑えられます。
シャンプーの際は頭皮をマッサージするように指の腹で丁寧に洗い、すすぎ残しがないようしっかりと洗い流すことも大切です。
補修成分入りトリートメントで内部から整える
シャンプー後は、トリートメントで髪の内部に栄養を補給し、ダメージを補修することが重要です。加水分解ケラチンやシルク成分などの補修成分は、髪の内部に浸透してダメージ部分を埋め、髪の構造を整える働きがあります。
また、トリートメントを使う際は、シャンプー後に軽く水気を切ってから、髪の中間から毛先を中心に丁寧になじませ、数分間おいてから十分にすすぎましょう。
②.頭皮ケアを行う
健康な髪は健康な頭皮から生まれるため、うねり対策には頭皮ケアが欠かせません。頭皮環境を整えることで、これから生えてくる髪の質が改善され、長期的にうねりにくい髪質へと導くことができます。
頭皮マッサージで血流促進
頭皮の血の巡りが良いことは、健康な髪の成長に欠かせません。血液は毛根に酸素や栄養を運ぶ役割を担っているため、血流が滞ると髪に十分な栄養が届かず、弱くうねりやすい髪が生えてきてしまいます。
頭皮マッサージは、シャンプー時や寝る前など、毎日の習慣として取り入れることが理想的です。両手の指の腹を使って、頭皮を動かすようにやさしく圧をかけながら、円を描くようにマッサージします。
定期的な頭皮クレンジング
普通のシャンプーでは落としきれない毛穴の奥の汚れや皮脂がたまると、頭皮環境が悪化してうねりの原因となります。定期的に頭皮クレンジングを行うことで、毛穴を清潔に保ち、健康な髪が生えやすい環境を整えることができます。
頭皮クレンジングは、専用のクレンジング剤やオイルを使って、普通のシャンプー前に行います。頭皮全体にクレンジング剤をなじませ、指の腹でやさしくマッサージしながら毛穴の汚れを浮かせていきます。頻度は週に1回から2回程度が目安とし、過剰に行うと必要な皮脂まで取り除いてしまうため注意しましょう。
③.ドライヤーやヘアアイロンを活用する
髪を乾かす際やスタイリング時の熱を使った道具の使い方は、うねりを抑える上で非常に重要です。適切な方法で使えば髪を整えることができますが、間違った使い方をすると逆にダメージを与えてうねりを悪化させてしまうこともあります。
ドライヤーの使い方
ドライヤーは髪を乾かすだけでなく、うねりを抑えるスタイリングツールとしても活用できます。濡れた髪は非常にデリケートで、自然乾燥させると髪がバラバラに乾いてうねりが強調されてしまうため、洗髪後はできるだけ早くドライヤーで乾かすことが大切です。
ドライヤーを使う前に、タオルで髪の水分をやさしく吸い取り、洗い流さないトリートメントや熱から守るスタイリング剤を髪全体になじませておきます。ドライヤーは髪から15センチくらい離し、根元から毛先に向かって風を当てることで、キューティクルを整えながら乾かせます。仕上げに冷風を使うとキューティクルが引き締まり、ツヤのある仕上がりになります。
ヘアアイロンの使い方
ヘアアイロンはうねりをすぐに伸ばすことができる強力なツールですが、高温の熱を直接髪に当てるため、使い方を間違うと深刻なダメージにつながります。ヘアアイロンは必ず完全に乾いた髪に使い、使用前には必ず熱から髪を守るスタイリング剤をつけておきます。
温度設定は髪質によって調整が必要で、健康な髪なら160度から180度くらい、ダメージがある髪の場合は140度から160度くらいに設定するのが理想的です。アイロンを使う際は、髪を小さな束に分けて、根元から毛先に向かってゆっくりと滑らせます。同じ場所に何度も当てないようにし、毎日使うと髪への負担が大きいため、週に数回程度に留めることをおすすめします。
④.生活習慣を整える
髪の健康は体の内側からの影響を強く受けるため、日々の生活習慣を見直すこともうねり対策には欠かせません。外側からのケアと合わせて、内側からも髪に必要な栄養を届け、健康な髪が育ちやすい体内環境を整えることが大切です。
バランスの良い食事は、健康な髪を育てる基本です。髪の主成分であるケラチンはタンパク質から作られるため、肉や魚、大豆製品などの良質なタンパク質を十分に摂ることが重要です。また、ビタミンB群や亜鉛、鉄分なども髪の成長に必要な栄養素であり、緑黄色野菜やナッツ類、海藻類などをバランス良く食事に取り入れましょう。
十分な睡眠も髪の健康には欠かせません。睡眠中に分泌される成長ホルモンは、髪の成長や修復を促す働きがあります。質の良い睡眠を7時間から8時間くらい確保することで、健康な髪が育ちやすくなります。さらに、適度な運動は全身の血の巡りを良くし、頭皮への血流も改善するため、週に数回の軽い運動を習慣にすることもおすすめです。
【注目】うねり補修特化のヘアケア製品「シルクザリッチ ピンク」
カラーやブリーチを繰り返した髪のダメージ、年齢とともに気になるうねりやパサつきに悩む方におすすめなのが、シルクザリッチ ピンクです。このシリーズは「高保湿&補修」と「うねりケア」をコンセプトに、女性特有の髪悩みに特化して開発されました。
最大の特徴は、3種類のシルク成分の配合です。加水分解シルクがキューティクルを補修し、ナノ化シルクが髪の内部に浸透して保湿効果を発揮します。さらに、毛髪補正成分「キープトステア」が髪のうねりやねじれを整え、まとまりの良い髪質へと導きます。
シャンプーはきめ細かい泡で地肌と毛髪をやさしく包み込み、トリートメントは「とろけるクリームテクスチャー」で髪に深く浸透します。ヘアオイルは濡れた髪と乾いた髪の両方に使え、軽やかでベタつかないのに長時間ツヤをキープします。
よくある質問
髪のうねりに関して、多くの方が共通して抱く疑問があります。ここでは特に質問の多い内容について、わかりやすく回答していきます。これらの情報が、うねりの悩みを解消する手助けとなれば幸いです。
雨の日に髪がうねるのはなぜですか?
雨の日や湿度の高い日に髪のうねりが強くなるのは、髪が空気中の水分を吸収しやすいタンパク質でできているためです。特にダメージを受けた髪は、キューティクルの乱れによって内部が露出しやすく、普通よりも多くの水分を吸収してしまいます。髪が水分を吸収すると膨らみますが、場所によって膨らむ度合いが違うため、うねりが生じます。
雨の日の対策としては、オイルやシリコン系のスタイリング剤を適量使うことで、髪の表面に保護膜を作り、湿気から髪を守ることができます。
髪のうねりは遺伝でも治せますか?
生まれつきの髪質として遺伝的なうねりがある場合、完全にまっすぐな髪質に変えることは難しいものの、うねりを軽減して扱いやすい状態に整えることは十分に可能です。遺伝的なうねりがある髪でも、ダメージケアや保湿ケアをしっかり行うことで、うねりの度合いを抑えることができます。
また、縮毛矯正やストレートパーマなどを利用すれば、一定期間うねりを抑えることも可能です。遺伝的なうねりを持つ髪は個性の一つとして捉え、その特性を活かした髪型を見つけることも素敵な選択肢です。
うねりが出やすい髪型・カットはありますか?
髪型やカットの仕方によって、うねりの目立ちやすさは変わります。極端に短いショートヘアや、髪を強く引っ張るようなきっちりしたスタイルは、うねりが目立ちやすい傾向があります。逆に、ある程度の長さと重さがあるヘアスタイルや、レイヤー(段差をつけるカット技法)を適度に入れたカットは、髪の重みでうねりが抑えられやすくなります。
美容室でカットをお願いする際は、担当の美容師にうねりが気になることを事前に伝え、髪質に合ったカットやスタイリング方法を提案してもらうことをおすすめします。
まとめ
髪のうねりは、ダメージによるキューティクルの乱れ、頭皮環境の悪化、加齢による変化、生まれつきの髪質など、さまざまな原因によって起こります。
うねりを改善するためには、アミノ酸系シャンプーや補修成分入りトリートメント、頭皮ケア、ドライヤーやヘアアイロンの正しい使い方、生活習慣の見直しが大切です。これらの対策を組み合わせて続けることで、うねりにくい健康な髪質へと導くことができます。
特にカラーやブリーチを繰り返している方、うねりやパサつきが気になる方には、うねり補修に特化したシルクザリッチ ピンクがおすすめです。3種類のシルク成分と毛髪補正成分が、髪の内部から補修しながらうねりを整え、まとまりのある美しい髪へと導きます。ぜひ、購入してお試しください。


