カラーやパーマを頻繁にしていたり、ヘアケアを怠っていたりすると、髪の指通りが悪くなったと感じることがあります。髪は、これら以外の原因でもダメージを受けやすく、正しいヘアケア方法や予防策を知っておかなければ指通りの悪さは改善されません。正しい知識を知って、指通りの良い髪を目指しましょう。
指通りが悪くなる!髪が傷む原因
髪の指通りが悪くなる原因には、カラーやパーマなどの外的ダメージが挙げられます。そのほかの原因としては、ホルモンバランスの乱れや加齢による体内部の変化も関係しています。さまざまな原因があるため、自分の髪に関係している要因を見つけ、それに合わせたケアを行うことが大切です。
熱によるダメージ
髪の毛は熱に弱いため、ドライヤーやヘアアイロンの使用で指通りが悪くなってしまいます。髪の毛は、キューティクルと呼ばれる層で覆われており、キューティクルが髪のたんぱく質や水分を守る働きをしています。
しかし、キューティクルは熱に弱く、ドライヤーやヘアアイロンを使用することで簡単に傷ついてしまうのです。キューティクルが傷つくことで髪内部の水分が蒸発し、結果、髪の指通りが悪くなります。熱によるキューティクルへのダメージを防ぐために、ドライヤー前はヘアオイルを使用し、ヘアアイロンは温度を上げすぎないようにすることが大切です。
濡れた髪のまま就寝
洗髪後、髪を乾かさずに就寝してしまうとキューティクルが傷つき、指通りの悪い髪になりかねないため、必ず乾かしてから寝るようにしましょう。髪が濡れている状態のとき、キューティクルは開いているため、この状態で枕やタオルに髪をつけてしまうと、摩擦によってキューティクルが傷ついてしまいます。
そのため、洗髪後はなるべく早く乾かすようにしましょう。また、髪が完全に乾いていない状態でヘアアイロンを使用すると、熱によるダメージを受けやすいためおすすめしません。
紫外線にダメージ
紫外線は肌だけでなく、髪の毛にも影響をおよぼします。キューティクルには紫外線から髪内部の栄養分や水分を守るための成分が含まれていません。そのため、紫外線の影響を受けると傷つき、髪内部の栄養分や水分が流出した結果、髪の指通りの悪さにつながってしまうのです。さらにダメージを受けると、髪が空洞化と呼ばれる状態に陥り、ツヤがなく切れやすい髪になってしまうため、日ごろからの紫外線対策が美しい髪を保つために必要です。
カラーやパーマによるダメージ
ヘアカラーやパーマなどの薬剤は、処置の際に髪を傷つけてしまうため、パサつきやごわつきを感じやすくなる場合が多くあります。ヘアカラーはアルカリ性の薬剤が使用されています。
髪はアルカリ性に弱く、キューティクルが傷み、髪内部の栄養分や水分が失われるためパサついてしまうのです。また、パーマは髪の成分を変えることでウェーブやストレートにするため、キューティクルが傷んでしまいます。その結果、髪の指通りが悪くなるのです。
ホルモンバランスの乱れや加齢
ホルモンバランスの乱れや加齢も、髪の指通りに関係しています。ホルモンバランスが崩れると、健康な髪が育ちづらくなり、パサつきやごわつきを感じやすい髪へと変化します。女性は生理や妊娠・出産、更年期など、ライフステージの変化によってホルモンバランスが乱れやすくなるため、髪への影響も出やすい傾向です。また、加齢によって髪へ栄養が届きづらくなることでうねりが発生し、指通りが悪いと感じるようになります。
髪の指通りを良くする方法
髪の指通りが悪く感じる原因にはさまざまな要因があります。各要因に合わせた対策を行うことで指通りが良くなるでしょう。外的ダメージを減らしヘアケアする以外にも、体の内側からケアすることも大切です。
自分の髪にあるシャンプーを使う
自分の髪質に合ったシャンプーを使用することで、指通りが良くなる場合があります。髪の指通りが悪いと感じるのは、髪がダメージを受けていることが原因の一つです。ダメージの補修効果があるシャンプーを使用することで傷みが軽減し、指通りも良くなるでしょう。
また、髪のダメージが強いときは、シリコン系シャンプーを使用することで指通りが良くなる場合もあります。シリコン入りシャンプーは、キューティクルを保護する役割があります。そのため、キューティクルを守りながら指通りの良い髪を手に入れられるでしょう。
ヘアオイルでダメージ補修
洗髪後、ドライヤーで乾かす前にヘアオイルを使用することがおすすめです。ヘアオイルをつけずに髪を乾かすと、ドライヤーの熱によるダメージを受け、髪が傷んでしまいます。ダメージが蓄積されると指通りが悪くなるため、ヘアオイルで髪を保護することを忘れないようにしましょう。
ヘアオイルには熱によるダメージを防ぐ効果以外にも、髪の乾燥を防いだり、髪内部の栄養分や水分を保護したりする働きがあります。また、ヘアオイルは髪質に合わせ多くの種類が販売されているため、自分の髪質に合ったものを選びましょう。
髪をドライヤーで乾かしてから寝る
洗髪後はドライヤーで髪を乾かしてから寝ることを徹底しましょう。自然乾燥で乾かし続けていると、髪の水分が蒸発したり、摩擦でキューティクルが傷ついたりすることでパサつきやごわつきが起きます。
髪に限らず、湿ったままの状態は雑菌が繁殖しやすく、かゆみや抜け毛の原因につながりかねません。健康な髪や頭皮のためには、洗髪後は必ずドライヤーを使用し乾かすことが大切です。また、髪を乾かしてから就寝すると、翌朝に寝癖がつきづらく、朝の準備が時短できるメリットもあります。
正しいブラッシング
正しいブラッシングを行うことで、髪の傷みを軽減できます。正しいブラッシングのやり方は、まず毛先を中心に上から下に梳かします。毛先の絡まりを優しくほどくイメージで行いましょう。絡まりがほどけたら、今度は髪の中間付近から毛先、最後に頭頂部から毛先まで、髪全体をブラッシングして完了です。
ブラッシングの際は、目的に合わせたブラシを使用しましょう。シャンプー前に髪の絡まりをほどくなら、髪にダメージを与えづらいパドルブラシやクッションブラシがおすすめです。また、髪のツヤ出しが目的なら獣毛ブラシを、スタイリングが目的ならロールブラシを使用するなど、目的に合ったブラシを選択しましょう。
紫外線から守る
紫外線による髪の日焼けや乾燥を守るため、髪にも紫外線対策を施すようにしましょう。髪の紫外線対策には、髪を紫外線に直接触れさせない帽子の着用や日傘を差す方法があります。そのほかにも、現在髪専用の日焼け止めや、紫外線防止成分が配合されたヘアスプレーなども販売されています。好みに合った商品で紫外線対策を行いましょう。
生活習慣を見直す
規則正しい生活習慣に変えることで、健康な髪を手に入れられるでしょう。栄養バランスの取れた食事は、髪に必要な栄養素を補えます。また、睡眠時間を確保することで、髪の成長に必要なホルモンの分泌が促されます。
しかし、不規則な食生活や睡眠不足が続くと、髪に必要な栄養が不足したり、ホルモンバランスが乱れたりし、髪のパサつきや頭皮トラブルを起こしやすくなるため、生活習慣を見直し髪の健康を維持しましょう。
ヘアケアを行って指通りの良い髪を手に入れよう!
髪の指通りが悪いと感じている場合、正しいヘアケアと生活習慣の見直しにより、改善が可能です。まずは間違ったブラッシングやシャンプー選び、不規則な生活など、自分の髪が傷んでいる原因を見つけましょう。原因に合わせたケアを行うことで、綺麗な髪を手に入れられます。髪の指通りを良くしたいならば、原因の解明と丁寧なケアを心がけましょう。